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スーパーのお肉を生であげても良いの?

こんにちは(⌒∇⌒)東京都町田市のトリマー兼手作り犬猫ごはん講座講師の橋本なみです。

私が犬ごはん猫ごはんに使っているお肉について、こんな質問があったのでシェアしたいと思います。今日も最後に犬ごはんを一つご紹介しますね!

「スーパーのお肉も生であげられるのでしょうか?」

あくまでも私の答えになりますが、答えは「スーパーのお肉でも大丈夫」です。飼い主の皆様が生肉で心配することってどんなことでしょうか?カンピロバクターなどの細菌や魚であればアニサキスなどの寄生虫でしょうか・・。または、お肉の品質でしょうか・・。「ペット用」でないことでしょうか・・。

まずは細菌や寄生虫について。これは講座の中でも詳しくお話ししますが、犬や猫は本来狩猟したお肉を食べて来た生き物です。生の肉でも食べられる消化管の作りになっており、細菌や寄生虫でお腹を壊してしまうような弱い体ではないのです。「本来は」です。しかし、現代のフードを食べているわんちゃん猫ちゃんは、細菌や寄生虫に触れ合う機会がなく、急に生肉に切り替えることはおすすめしません。体が慣れていないので、下痢や嘔吐などを引き起こす可能性もあります。

下痢や嘔吐と聞くと「生肉」はやっぱり怖いと思う方もいるかもしれませんが、先ほどもお話しした通り、「本来は」、食べられて当たり前の体の作りをしており、それが自然なことです。フードという、人間が加工した食品を毎日食べていることの方がわんちゃん猫ちゃんの体には不自然なことなのですね。

ではスーパーで売っているお肉の品質に対する私の考えは・・・それはですね、もし、ネットで品質の良いものを購入してごはんに使ってあげられるならば、それにこしたことはないと思います。品質はこだわれるならこだわってあげた方がそれはいいです。

お肉の品質を左右する要因は以下のようなものがあります。

・その家畜が食べているもの・・・遺伝子組み換え穀物を使った飼料かそうでない飼料か・・など

・投与される薬剤・・・ホルモン剤、成長促進剤、抗生物質、抗菌薬、ステロイド剤など

・飼育環境・・・放牧・平飼いかはたまた狭い畜舎か・・など

・飼育日数・・・生産効率を上げるための飼料や薬剤を使われているかどうか

・ジビエ(野生)かどうか

などがあります。餌、薬剤、飼育環境・飼育日数、野生かどうかなどで、お肉の品質、値段は大きく異なります。猫ちゃんもわんちゃんもごはんのメインとなるのはお肉です。(個体により魚をメインで食べた方が良い場合もあります)そのため、できるならば、品質にこだわった方がいいに決まっていますが、品質にこだわりだすと高くて手作りごはんを続けることが困難になる場合もあります。

ペット用としてネットで売られているお肉の質もピンキリです。飼育方法にこだわって育てられた家畜や、検査済みのお肉、はたまたそれらが全く不明瞭であるものなど。

私は、

「お肉の質はこだわれるならこだわった方が良い。だけど、続けることの方が大事。」

とお伝えしています。ですから、お肉をどこで購入するか、どの程度品質にこだわるかどうかは、飼い主様が無理なく続けられることを優先して決めた方がいいと思っています。(品質に注意すべきお肉は講座の中でお話ししています)私は、ネットでしか買えないお肉や部位などは、ネットで買いますが、スーパーで買えるお肉は近所のスーパーを使い分けて選んでいます。できる範囲内でいくらでも工夫はできると思うのです。

どこまで品質にこだわるかはその家庭の事情にもよります。「うちの子は私たち人間と同じお肉でもいいの」と思えばそれで良いと思います。

私たち人も、口に入れるものには様々なリスクが付き物です。水道水の塩素濃度も野菜に使われる農薬量も世界一、遺伝子組み換え作物輸入トップクラス、よほどの気を使わない限りこれらは日々私たちの口に入ってきます。その他、添加物、砂糖、人口甘味料・・あげ出したらキリがないですよね。

どこまで気にかけてそれらを排除するかは全て私たち次第なのです。できる範囲で食に気をつけ、ストレスの少ない生活や、運動の習慣化、これらトータルして健康な体は作らるのです。

その中でごはんは健康な体を作る大事な一つの要素であり、同時に一つの要素にしかすぎず、特定の食材の質と言うのは更にそのごはんの中のたった一つの要素なのです。その一つの要素ももちろん大事かもしれません。ですが、

「どんな品質のお肉を使おうと、フードを与えるよりも手作りしてあげた方が遥かにその子の体には良い」

これだけは私は自信を持って言えることなのです。どんなにプレミアムなフードより、手作りにしてあげることで得られる恩恵の方がずっと大きいと感じています。感じ方は人それぞれですが、私はそう思います。だから、手作りごはんをより多くの飼い主様に伝えていく立場になりたいと思ったのです。

まずは、身近な食材から手作りごはんを始めてみる、それで大丈夫です。こだわるのはその先にあるものです。あまり神経質にならずにまずはやってみてほしいと思っています!

それでは最後に犬ごはんを一つご紹介して終わりますね。

マトン、鶏レバー、野菜は人用に作ったスープから取り分けた人参・白菜・まいたけを入れています。お肉を切る手間と、野菜を取り出して刻む手間だけで作ったものです。これが私が作る犬ごはんなのです。

簡単そうだからと見様見真似で作ることはあまりおススメしないので気を付けて下さいね☺それでも何となく私の作るごはんが伝われば嬉しいです。

今日もお読みくださりありがとうございました🌺