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犬猫の病気に使えるホメオパシー

こんにちは。東京都町田市のトリマー兼犬猫ごはん講座講師の橋本なみです。

先日猫のホメオパシー講座を受けたのですが、ちょうど良い機会ということで、今日は犬猫の病気に使えるホメオパシーという療法についてご紹介したいと思います。みなさまは、

愛犬愛猫が病気になったらどうしますか?

愛犬愛猫が病気になった時、飼い主のみなさまがその子にしてあげられることは何ですか?多くの方は、まず愛犬愛猫に何か不調を発見したら、動物病院に連れて行き状況に応じて検査や薬の処方をしてもらうと思います。

動物病院が一般的に取り入れている治療が西洋医学かと思いますが、「病気の治療=西洋医学」だけではない、知っておくと普段のちょっとした不調から慢性的な病気にも取り入れることができる代替え療法として「ホメオパシー」という療法があります。慢性的な症状に使う場合は専門のホメオパスさんにかかることが必要ですが、ちょっとした不調や急性症状には自分で取り入れることも可能です。怪我や便秘、下痢、嘔吐、病院に行くときの興奮・不安・車酔いなどありがちなシチュエーションでも取り入れることができるので、知っていて損はないと思うのです☺

私が初めてホメオパシーを知ったのは十数年前。専門学生の頃授業の中で先生がホメオパシーのことを話されていたのを聞いた友人が、後に愛猫のてんかんにホメオパシーを取り入れたことでてんかんが起きなくなったのを機に、家族でホメオパシーを取り入れていました。私はその話を聞いて何となくすごい療法なんだと思っていたくらいでしたが、産後体調を崩した時に西洋医学ではどうにもならず藁にもすがる思いで始めたのがホメオパシーでした。

それ以来私もホメオパシーを使っており、アニマルホメオパシーを学んだり、我が家の猫の去勢手術後も抗生物質を使わずにホメオパシーを取り入れたりして今にいたります。

ホメオパシーって何?

先日「猫のためのホメオパシー講座」でお世話になった神奈川県茅ケ崎市のアニマルホメオパス村野美加子さんと東京都国分寺市のホメオパシーセンターRRR(トリプルアール)浅野綾子さん、それから私が普段お世話になっているホメオパスさんの言葉を借りつつ私なりに咀嚼しながら簡単にご説明したいと思います。ちなみに村野さんは、過去に愛犬のIBD(炎症性腸疾患)がホメオパシーで良くなったのをきっかけにホメオパスさんになられた方なのですよ!

左上から私、りょんりょんさん、村野さんです(笑)

さて、ホメオパシーとは・・・一言で表すと、

「その人(犬・猫)が元々持っている自然治癒力を触発することにより症状を克服していく療法」です。

ホメオパシーは約200年前にドイツの医者によって確立された療法です。初めてホメオパシーという言葉を聞く人には「ヨーロッパの漢方みたいなもの」と例えると分かりやすいみたいですね。ホメオパシーが代替え療法として政府に認められている国は27か国、公的な医療保険制度が政府に認められている国はそのうち8か国に及びます。

西洋医学は病名や症状に対応する薬などを使い、症状を緩和したり抑える要素を持ち合わせています。

一方ホメオパシーは「肉体的・精神的な状態」に着目してレメディー(鉱物・植物・動物組織などを果てしなく薄めて繰り返し叩いて作られた砂糖玉やアルコールの液体)を使い、自然治癒力に刺激を与えることで自らの力で症状を克服していく療法です。

もっと簡単に言うと、西洋医学が薬の力で治す(症状を抑える)のに対し、ホメオパシーはレメディーの後押しを借りて自分の力で症状を克服する療法です。

自分の力で克服するとは?

元々全ての動物にはバイタルフォースというものが備わっています。バイタルフォースとは、その動物が持つ生命エネルギーのことで、東洋医学で言う「氣」とかインド哲学で言う「プラーナ」みたいなものです。人も犬猫も「症状」というものは、何らかのきっかけ(ウイルス・細菌・良くない食事・ストレスなど)でエネルギーが乱れているというサインなのです。エネルギーを乱す何らかの原因があるから「症状」が出るのです。

本来体には何らかのストレスがかかっても体を正常な状態に維持するシステムが備わっています。気温に左右されずに体温を維持したり、精神的ストレスがかかるとホルモンを出して体を守ろうとする作用のことで、これをホメオスタシスと言います。エネルギーが低下してしまうと、症状に対してホメオスタシスがカバーしきれないことがあります。そんな時にホメオパシーで使うレメディーを摂ることで、自己治癒力が触発され自らの力で健康な状態に戻そうと働くのです。これが自分で克服するメカニズムのようなものなのです。

レメディーでどうやって自然治癒力にスイッチが入るの?

高熱に使うレメディーの一つにBell(ベラドーナ)というレメディーがあります。高熱が出てしまった時、それがウイルス性のものであれば、ウイルスが入ったことでエネルギーが乱れている状態です。ざっくり言うとBellは高熱と同じエネルギーを持っています。このレメディーを摂ると、体は熱が出ている!と認識し、バイタルフォース(生命エネルギー)にスイッチが入って熱と戦い、体に必要あらば高熱を維持し、そして熱が引くように働きかけるのです。その病気と同じ周波数のレメディーを摂ることでバイタルフォースはそのレメディーと戦うような感じなのです。(詳しくはもう少し難しい表現の仕方があるのですが、伝えづらいので私なりのニュアンスで表してます💦)

レメディーは鏡の役割をし、「あなたのここがおかしいよ!」と体に気付かせてくれることにより、自然治癒力にスイッチが入るというわけです。

ホメオパシーを使うメリットとは?

薬のように症状を抑えることをせず、自然治癒力で症状を克服する後押しをしてくれるということです。自分の力で克服することにより、持っている生命エネルギーが強化されるそうです。

まとめ 

ホメオパシーで症状を克服する流れ

・レメディーを使う

・自己治癒力を触発する

・症状の原因にアプローチして自分の力で克服していく

村野さんのお言葉がとてもいいなと思ったのでご紹介させていただきます。

『体が治ろうとするプロセスを邪魔せず、なおかつ元々備わっている自然治癒力に必要充分なブーストをかける。だから体が自然に良い状態に戻って行く』だそうです!

私がホメオパシーをおすすめする理由

薬のように副作用がないから。症状が快方に向かう過程で一時的に症状が強くなる場合がありますが、薬が持つ副作用というものは一切なく、赤ちゃんからお年寄り、犬猫にまで安心して使えます。

薬よりも、よりその子(犬猫)の心身の状態に合うものを見つけられる可能性があるから。西洋医学であれば口内炎にはこれ!膀胱炎にはこれ!と薬が限られているのに対し、同じ症状と思われるものに対しても、微妙な違いやその子の性格などからも使うレメディーが違ってくる場合があります。(専門のホメオパスさんにかかればしっかりと問診を行い選んでくれます)よりその子の症状に合うレメディーにより、自分の力で症状を克服に導くものです。

身体的症状だけでなく、精神症状にも使えるから。病気の原因が精神的なものから来ている場合などにも、表面的な症状だけでなく精神的な部分も含めてケアすることができます。

日常での使い方を学べば、ちょっとした不調に自分でレメディーを選ぶことができるから。そのレメディーが合っていて状態が良い方向に向かえば、病院に行くストレスを経験させずに済むことになりますよね。

私は産後の不調で藁をもすがる思いでホメオパシーを始めましたが、西洋医学に限界を感じて私と同じように藁をもすがる思いで愛犬愛猫にホメオパシーを始める飼い主様はけっこういらっしゃるようです。

愛犬愛猫が病気にならないのは一番ですが、病気になった時「ホメオパシー」というものを知っていれば、その子に取り入れるものを選択する幅が広がると思います。時に今不調を抱えていない愛犬愛猫がもし今後何か不要に見舞われた時、「ホメオパシー」というものがあったなあと、心の片隅に少しでも記憶に残っていて何かに役立つことがあれば嬉しいです。

村野美加子さん、浅野綾子さんは定期的に飼い主様に向けて、日常で使えるホメオパシーの講座を開かれていたり、マンツーマンで相談に乗られています。愛犬愛猫が不調を抱えている、ずっと薬を飲んでいるけどこのままで良いのだろうか・・、病院に行くほどじゃないけど時々体調を崩す、自分でも取り入れられるならちょっと学んでみたい・・など、もしご興味ご質問などがあればお問合せフォームからお気軽にお尋ねください。

今日は午前午後オンラインでトリミングのセミナーを受けました。何と私の出身地京都の三人の男性トリマーさんによるセミナーでした!全国には素晴らしいトリマーさんがいらっしゃることに刺激をうけ、私もまだまだ勉強すべきことが沢山あると感じました。ホメオパシーの講座もトリミングセミナーも今後の私の活動に活かせるように頑張りたいと思います。

今日もお読みくださりありがとうございました。