こんにちは。東京都町田市のトリマー兼犬猫ごはん講座講師の橋本なみです。
3月上旬の今日は、ぽかぽかと春の陽気です☀寒がりの私も、日中は上着を着ずに外を歩いても気持ちの良い気温でした。
こうも暖かくなると、花粉の飛散量も増え花粉症の症状がつらい方も多いことと思います。
我が家の長女は4歳の時に花粉症を発症し、毎年この時期は本当につらそうにしています。
昨年のこの花粉の時期に向けて、長女には一昨年の秋頃から「腸活」なるものを取り入れました。
花粉症の原因は色んな見方があり、アプローチもそれぞれだと思います。
私は
腸の免疫機構
の観点から長女に腸のケアを取り入れたところ、昨年の花粉の時期は例年に比べるとかなり楽そうでした✨
花粉症の一つのとらえ方に、「免疫の過剰な反応が起こっている状態」というのがあります。
花粉のような本来体に害を及ぼすようなものではない物質に、体が過剰な防衛反応を示しアレルギー症状として出ているのです。
腸は免疫システムと密接に関わっており、免疫細胞の6~7割が腸に集まっています。Th2型の細胞が花粉をアレルゲンとして反応して増えている状態であり、このTh2型の細胞の暴走を抑えてくれるのがTregというものです。
Tregは腸内細菌が作りだしてくれるものなので、腸の観点に着目して腸活を取り入れたわけです。
昨年少し花粉症が和らいだことに安堵してその後腸のケアを怠り(笑)、昨年の秋頃になって私もこれはいかんと腸のケアを促しました。
何度か言っても本人がやらないため、これでひどくなれば本人も気づくだろうとそのまま放任していたところ(笑)、今年の花粉症はかなりつらそうですΣ( ̄ロ ̄lll)
今日はなぜこんなお話をしたかというと、
犬のアトピーも多くが同じようなことが当てはまる
からです。
犬のアトピーはTh2型の細胞が暴走して炎症に働く細胞が活性化されている状態です。
そのため、炎症に働く細胞を制御してくれる制御性T細胞というものを活性化するというアプローチを、受講者様のアトピーの愛犬さんにもご提案させていただいているのです。
また、アトピーの子は季節性があることも多く、花粉の時期や暑い時期に痒みや炎症が増すことも多いです。そのため、暖かくなる前の冬の間に一生懸命腸のケアをやっていただいていました。
薬ではないので即効性はありません。体はそんなにすぐには変わらないわけです。だからこそ、状態が落ち着いている時期から、次の季節に向けて頑張っていただいていたのです。
長女も今になり
「腸活どこ~?」と言い始めました。(我が家では腸のケアに使っているもののことを腸活と呼んでいます 笑)
今からやったからって花粉症はよくならないよ、と「来年までちゃんと続けるんだったらやりな」と話して腸のケアを再開しました。身をもって体感しているようですね。
今勉強している東洋医学でも春に備えて前の年の夏からもう準備をします。根本から体質を変えていくには時間がかかるのですね。
どんなアレルギーにしても、できる限り症状を抑えるだけの手段に頼らず、体の中から良い状態になり犬猫さんも長女も快適に過ごせたらよいなと思います。
「春に備えて」
しっかり準備していくことはとても大事ですね。今日はそんなお話を簡単にまとめました。
今日もお読みくださりありがとうございました🌸