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フィラリアのお話し

こんにちは☺東京都町田市の「トリマー」兼「手作り犬猫ごはん講師」兼「犬の皮膚炎のサポート講師」の橋本なみです。

怒涛の日々が過ぎブログの更新がやっとこさになってしまいました💦これからもっとブログにも力を入れたいのですが時間が回りません(´;ω;`)普段はインスタを中心に発信しているのでインスタをご覧になっていない方はよろしければインスタをご覧ください💛

では、今日はフィラリアのお話しをしたいと思います。

犬を飼われている方には、今の季節特にフィラリア駆虫は身近なものかと思います。

「フィラリアってどんな病気?」

「毎月駆虫薬は必要?」

「一年中必要?」

「猫にも必要?」

「薬は安全?危険?」

そんな疑問を全てお話ししていきたいと思います。

フィラリアってどんな病気?


フィラリア症は「犬糸状虫」という寄生虫が心臓に寄生して起こる病気です。正式には「犬糸状虫」と言います。

ざっくりと言うと 

寄生虫(犬糸状虫)による病気

心臓に問題が生じる病気です。


フィラリアに感染した犬の体内にいるフィラリアの成虫は犬の体内でミクロフィラリアという幼虫を産みます。ミクロフィラリアは犬の血管内に存在しますがミクロフィラリア自体は犬の体に直接害を与えるものではありません。


蚊が感染犬を吸血し、蚊の体内に移行したミクロフィラリアは蚊の体内で感染幼虫に成長します。
その蚊が他の犬を吸血することで感染幼虫が蚊から犬の体内に入り、二カ月ほどで「成虫」になるのです。この「成虫」が悪さをするわけです。


感染後3~4か月で静脈から右心室に行き、そこから肺静脈に住み着きます。肺動脈が血管内膜炎を起こしたり、肺高血圧、右心室肥大、更に進むと右心不全になるのですね。


これがフィラリア症です。
よく「フィラリア予防」という言葉が使われ、毎月薬を飲ませたりしますが、やっていることは予防ではなく「駆虫」なのです。


感染犬を吸血した蚊が他の犬を吸血し、その犬の体内に入った感染幼虫を駆虫して、「成虫」にさせないことがフィラリア薬の目的です。
毎月の飲み薬はフィラリア症にならないための予防ではなく、「駆虫」することが目的です。


毎月駆虫薬は必要?


動物病院では毎月一回駆虫薬を一定期間飲むように処方されると思います。なぜ一か月ごとに薬を飲む必要があるのでしょうか?


それは、犬の体内で感染幼虫が成虫になる前に駆虫したいからです。成虫が悪さをするからです。
実際には感染幼虫が成虫になるまでの期間は「二カ月と十日」約70日です。

なぜ一か月ごとに飲ませるよう処方されるかと言うと、飼い主様が飲ませ忘れて一か月過ぎても大丈夫なように、余裕をもってということなのです。


なので、自然派な獣医さんは一か月半おきでも良いと言っておられる先生もいらっしゃいます。極力薬を飲ませたくないという飼い主様はそういう選択もできるということですね。


一年中駆虫は必要?


病院によっては年中駆虫薬を出される所もあります。では実際、年中駆虫が必要かどうか?というところですね。私は獣医さんではないので、「必要」「必要でない」ということは言えません。


ただ、知識として持っていることで「獣医さんが言うから飲ませる飲ませない」という一択ではなく、自分で考えて選択できるようになるきっかけになると思います。


では肝心の真冬でも感染することはあるのでしょうか?そのヒントをお話しします。


感染犬を吸血して蚊の体内に入ったミクロフィラリアは、蚊の体内で感染幼虫に成長するとお話ししましたね。
ミクロフィラリアは蚊の体内で感染幼虫に成長するのですが、気温が16度以下34度以上だと成長することができません。蚊の体内で成長する適温は25度~31度なのです。蚊と言う生き物は変温動物だからなんですね。


ミクロフィラリア自体は犬の体内で成長できないし悪さをしません
気温17度~33度の間で蚊の体内でミクロフィラリアから感染幼虫になった場合、その蚊に刺されたら駆虫は必要です。

実際冬場の気温下で感染犬を吸血し、蚊の体内でミクロフィラリアから感染幼虫に成長した蚊が飛んでいるかどうかというところです。


飛んでいるかもしれない、暖かい部屋で成長するかもしれない、万が一のために、と思われていたら駆虫をすればよいし、必要ないと思えば駆虫をしなければ良い、この辺は自分で考えて選択するための「知識」の一つかと思います。


猫にも感染する?


今は猫にもフィラリアが感染すると言われています。私が動物病院に行った時も「猫にもフィラリア駆虫が必要」というポスターを見たことがあります。


これは、大学院で猫のフィラリアを専門で研究していた獣医さんの話ですが、研究時代(ちょっと昔ですが)猫の感染は成立しなかったそうです。だけど今は実際猫の感染例があります。その先生曰く、フィラリアが変わったのか、猫が変わったのか・・、研究時代に絶対に猫への感染は成立しなかったのに、なぜだろう?猫が変わったのか、フィラリアが変わったのか?と言ったとこらしいです。


だから猫にも駆虫薬を飲ませるかも飼い主次第。自分で考えて選択できることは、飼い主として賢くあれるかどうかというところにも繋がるかと思います。


フィラリア薬は危険?


実際にフィラリア薬は2~3日で体外に排泄されます。これは通常は犬も猫も処理能力の範囲内だそうです。


私は愛猫にフィラリア薬は飲ませていませんが、仮に使う選択をしても、排泄・処理できる体作りをしてあげればそんなに怖い薬でもないということですね。排泄できる体作りはやっぱり「その子に合ったごはん」「水分摂取」「運動」などが大事になってくると思います。


フィラリア薬と違ってノミダニの駆虫・予防薬は一か月、もしくは長いものはもっと殺虫成分が体内にまわり続けます。虫が寄生しないということは、そういうことなのです。


ダニの寄生はバベシア症という怖い病気にも繋がりますが、駆虫・予防薬はそれなりの体への負担はあることは理解の上で使う選択をできるといいですね。


さて、ここからは薬を使わない蚊やノミダニ対策として。

私は以前は夏場はよくアロマオイルで虫よけスプレーを作っていました。ティーツリーシトロネラレモングラスラベンダー、このあたりを水に数的入れてスプレーしていました。


ヒバオイルも同じように使えます。


あとはガーリック入りのハーブミックス(ニンニクは虫を寄せ付けない作用があります)をごはんに入れたりもできます。ただあまり長期あげるものではないと思っています。


その他、「カタンメタル」と言ってノミダニ対策に首輪につけられるものがあります。カタンメタルは地球の磁場を利用しています。地上に出る微量な電気と、カタンメタルの揺れにより、ノミダニが嫌がる保護磁界が生じることで、ノミダニの寄生を予防するものです。


あとは「チックレス」というものもあります。チックレスは人間や犬猫にも聞こえない、ノミダニが嫌がる超音波を発し手寄せ付けないというこれも首輪に付けられるものです。


駆虫薬以外にも色々と対策する術のご参考に。


さてさて、話を戻して、フィラリアについてのお話しでしたがフィラリアを理解するために少しでも参考になったでしょうか?


フィラリア症とは?毎月駆虫薬は必要?年中必要?猫にも必要?薬は安全?
薬に関しては色んな考えがあると思いますが、あくまでも「自分で考えて選択できるように」


使う場合は運動、ごはん、水分摂取など、日々の体作りのサポートをしてあげたら良いと思います。
今日はフィラリアのお話しでした。

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今日もお読みくださりありがとうございました。