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「○○が身体に良い」より大事なこと。 元気を取り戻した愛犬と飼い主様の話

こんにちは。東京都町田市のトリマー兼犬猫ごはん講師兼皮膚炎の犬のための講座講師の橋本なみです!毎日暑い日が続きますが飼い主様も愛犬愛猫さんも元気に過ごしていますか?🌞

今日は私の講座を受講された飼い主様のお話をシェアしたいと思います。

受講者さんの愛犬愛猫さんは、手作りごはんに切り替えて体調が良くなる子が沢山います。

私もそういう変化を聞く度に、手作りごはんを伝えることにやりがいと自信を感じさせていただけます。

だけど一番大切なことは、「手作りごはんにすること」ではなく、「食べているごはんがその子に合っていること」です。

その子に合っているならフードでもそうでなくても本当は何でも良いのです。

そして体の健康状態を作るのは食べものだけではありません。心の状態も食べ物と同じくらい大事だと思っています。

それを、飼い主様が自分の価値観ではなく愛犬の気持ちをちゃんと見て、愛犬に合うものを見つけられたお話しです。

とてもとても大事なことだし、私も本当に学ばせていただきました。

○○が身体に良い、よりも大切なこと

トイプードルのマルコちゃんと飼い主様のお話し♪

まるこちゃんのお家にはもう一匹わんこがいましたが、そのわんこが癌になってしまいました。体に良いと言われるフードを食べさせていたのに余命一週間と言われ、「なぜ?」と目の前が真っ暗になったそうです。

それから、飼い主様は色んな方から話を聞いて、何とか少しでも長く一緒にいられるようにと、手作りごはんを始めたい、頑張りたいと思われたそうです。

余命一週間と言われましたが一か月生きてくれました。

そしてマルコちゃんも腎臓が悪いことが分かり、私の手作り犬ごはん講座を受講してくださいました。

私が伝える手作りごはんはシンプルです。飼い主様は「手作りごはんは難しい」という概念が取っ払われて手抜きながらも愛犬の体に良い物を、と毎日せっせと作られていました。

手作りにして、
「涙焼けが減ったかも」
「肌の炎症がなくなった」
「毛ぶきが良くなった」
「体つきが良くなった」
「毛艶が良くなった」
とご報告いただいていました。

だけどその裏には、病院の薬の量が多くて嘔吐するくらい副作用が強く出ていた時期もあったそうです。飼い主様は薬を飲ませ続けることを不安に感じ、病院の先生に相談して薬を辞められました。

前回の投稿で全く関係ない話の中ではありますが、「自分で考えることが大事」とお話ししましたね。飼い主様は 病気が嘔吐を引き起こしているのか、薬が嘔吐を引き起こしているのか、ご自身でちゃんと考えて気付かれたんですね。

飼い主様は、マルコちゃんが薬を辞めた代わりに、毎日5分でも一緒に外に出て散歩、運動、土や草の上にすりすりして一緒に遊んだりする時間を作られたそうです。

ドッグマッサージの本も買って見様見真似で毎日マッサージも始められました。

身体を冷やさないように温活と腸活も取り入れられました。

病院の先生からは肉はあまりあげないで、と言われたそうですが、マルコちゃんの楽しみの一つとして一日の量を決めて大好きな鹿ジャーキーと豚耳をあげて、

「嬉しい!」「食べるのが楽しい!」と思ってもらえる雰囲気作りをされました。

そして、体に良いと思って始めた手作りごはんも全部手作りにすることはやめて、カリカリをメインに変えられたそうです。

カリカリをずっと食べてきたマルコちゃんは、やっぱりカリカリが良んだってことを教えてくれたそうです。

確かに手作りごはんにすると体の調子が整うことがすごーく多いです。でも、飼い主様は、「○○が身体に良い」ではなく、マルコちゃんを見てマルコちゃんの心が何を求めているか、しっかりキャッチされたんですね。

この判断って実はものすーーーーーごく難しんです!

なかなか手作りごはんを受け入れてくれなくても、飼い主様が諦めずに続けたことで不調を克服したケースもあります。正解がないからこそ、とても難しい判断なのです。

だけど、マルコちゃんの飼い主様は、「○○が身体に良い」よりもマルコちゃんの気持ちを尊重して、「カリカリにトッピング」という形にごはんを変更されました。

それから三か月たった今、元気にごはんが食べたい!と吠えるくらい、食べることが好きになりました。

飼い主様のベーグルを袋から出して、しっかり食べてしまったくらい、以前のマルコちゃんには見られなかった「食べることへの喜び」が見られるようになったそうです。

飼い主様が食べているときも、「これ好き?」と言いながら、今は一緒に食べているそうです。

そんなコミュニケーションのかいあって、食べられるものも増えてきました。

体重はあまり増えていないものの、完食することが多くなったそうです。

飼い主様の素敵なお言葉をご紹介したいと思います。

「その子その子で好きな食べもの、環境、雰囲気、好きなことって違うと思います。
何が正解ってなくて、飼い主と愛犬のコミュニケーションで楽しく嬉しいをいっぱい作って笑って生きていくということがいいのかな~♪って最近は思うようになっています。
最近はサプリも豊富で、栄養過多なものもいっぱいあったり何をあげたら良いのか迷ってしまいますが、その子が美味しく食べる物や、ちょっと何か野菜を足してあげるとか、楽しんで一緒に生きていけたらいんじゃないかな~と思います。
少しマイナスな方向からプラスに考えられると、また新たな道が開けると思っています。
マルコが元気で楽しく笑ってくれることが私にとっての一番の幸せです。」

素敵なお話しですね。
身体の状態を決めるのに食べ物は大きな要素になるけれど、だけど食べ物だけではないし、

○○が身体に良い、と知識や情報だけでものを考えずに、飼い主様が愛犬を良く見て、よく心の声を聞いて選択されたことの全てが、体調が悪かったマルコちゃんを元気にしたんです。

マルコちゃんの飼い主様の言う通り、正解なんてものはないです。

腎臓が悪くてお肉の制限が必要になった時、ジャーキーというのは肉をからっからに乾燥させたものだから、肉の量としては多く摂りがち。だから本来は腎臓が悪くてお肉の制限が必要ならお勧めはしないものです。

でも○○はだめ、ということよりも、マルコちゃんの大好きを優先して量を決めて楽しみの時間を作ってあげたこともマルコちゃんの心身の健康に繋がったと思います。

どんなに良いと言われるものでもその子がそれを必要としなかったら逆効果になるかもしれないし、一般的には良くないと言われるものでも上手く取り入れればその子の心身の喜びに繋がることもあることを、マルコちゃんと飼い主様の関係性は教えてくれました。これって人間だって同じなんですよね。

そして、マルコちゃんの飼い主様が教えてくれたもう一つのことは、
いかに情報に振り回されずに愛犬を見てあげるかってことなんです。

これはすごーーーく大事なこと。私も理屈では分かったつもりになっていても、まだまだ本当の意味で分かってないこともきっとあると思います。

知識より目の前の子を見ることの大切さや、楽しんで生きられる心の喜びが身体の健康にも繋がるってこと、私も以前散々学びましたが、改めて教えてくれました。

マルコちゃんとマルコちゃんの飼い主様に感謝です。


ありがとうございました。

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今日もお読みくださりありがとうございました。