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その薬本当に必要?

こんにちは。東京都町田市のトリマー兼手作り犬猫ごはん講座講師の橋本なみです。

今日のテーマは「その薬本当に必要?」です。人も犬も猫も生きていれば必ず不調になることはあります。不調とは無縁の元気な犬さん猫さん、何だか体調が優れなくても食欲を落とすことで、自分の自己治癒力で回復する犬さん猫さんも素晴らしいですね。

このような犬生猫生を送れるために私たち飼い主が食やコミュニケーション、運動などでサポートしてあげることはとても大切ですね。

さて、今日はなぜこのテーマにしたかというと、トリマーと言う職業柄皮膚の悪い子を見かけるのですが、皮膚疾患を西洋医学で元の皮膚の状態に戻そうとする場合、外用薬・内服薬、また補助的に消化器サポートなどの療法食を使うことがあると思います。ですが、それらは私がよく言う「対処療法」であることを忘れてはいけないのです。

けして西洋医学を否定するわけではありません。ですが、皮膚の疾患において薬だけで治そうとすることは、根本原因が置き去りにされたままなのです。皮膚の疾患において対処療法をすることはまずは先決である場合も多いかと思います。ですから対処療法も必要ではあると思います。

私が将来的に作りたい皮膚のためのトリミングサロンも、スキンケアに関してはあくまでも対処的であることを必ずお伝えするでしょう。

私が言いたいことは、対処療法だけで終わらせると、またぶり返すことがあるということなのです。これは皮膚疾患だけではなく他の疾患にも共通することですよね。

皮膚の疾患で薬を飲ませ続けている飼い主様、痒みが出たときだけ薬を飲ませる飼い主様両方いらっしゃると思います。犬の皮膚病には様々な種類があります真菌性、細菌性、乾燥、寄生虫によるものなど。ここで一つ疑問に思っていただきたいのです。

「こんな状態になったのはなぜなのか」ということです。これも全ての病気において共通していることですが、診断を聞いてその不調がどういった病気なのかを知って納得するところで終わってほしくないと思うのです。

仮にもし私たちが皮膚が赤くなり痒くなった時、自然に治ることなく病院を頼らなければいけなかった場合、私たちはまずその皮膚の状態が何によるものなのか、「原因」を真っ先に知りたいと思いませんか?

ダニなのか、何かのアレルギーなのか、必ず知りたいと思います。

そしてダニであれば、家の布団を干します。家の中を徹底的に掃除します。

アレルギーであればそのアレルギーの原因を知りたいはずです。それを排除したいはずです。

そう、私たち人は皮膚の赤み痒みができる要因を知って排除したいと思うのです。

その追究をぜひ犬や猫さんにもしてあげてほしいのです。薬用シャンプーや、内服薬の処方で納得するだけでなく、なぜそのような状態になってしまったのか、ぜひ追究してみてほしいのです。

私から皮膚疾患の大きな原因をあげさせていただくと、

●皮膚の乾燥

●食事が合っていないこと

これが大多数を占めると思います。

皮膚が乾燥することによって逆に皮脂を出して皮膚を守ろうとした結果、皮脂が加水分解されて菌の餌となり、皮膚状に真菌や細菌が多量に繁殖してしまう場合があるのです。

食事があっていないことにより老廃物を皮膚から出そうとしたり、合っていない食事で免疫力が低下し、皮膚の細菌バランスが崩れて皮膚が悪くなる場合もあります。

(他にも原因はありますが、皮膚のことはまたいずれ詳しく書きますね)

今日のタイトル「その薬本当に必要?」

今日は皮膚のことに着眼してお話ししていますが、結局何が言いたいかというと、薬と言うものの位置づけを

「これを飲めば良くなる。治る」

というだけの位置づけにしないで、もうその病気にならない・させない体作り、環境作りをすることが大切ということです。

ダニ(原因)がいる部屋に住み続けないで、ダニ(原因)を排除していほしいのです。清潔な部屋にしてほしいのです。健康な体作りにしてほしいのです。私が犬猫に手作りごはんをお伝えしているのも、「病気にならない体作り」ここがベースなのです。

病気になった時の病院選びや治療も大事ですが、病気にならない体作りをすることはもっと大切です。病気にならない体作りにフォーカスして私たち飼い主が行動することで、必要以上に薬というものに頼らなくても良いのです。

私が「その薬本当に必要?」と感じるのは、薬で症状を抑えることに気を遣うのではなく、薬が必要なくなる体作りを、多くの飼い主様にしてほしいと思っているからなのですね。それは食の見直しでも薬を手放すことは十分に可能だと感じているからなのですね。

そして、自分に置き換えた時にきっと自分だったら原因を排除したいと思うであろうと想像すると、愛犬愛猫にも同じように考えてあげるきっかけになると思います。

そして冒頭にも少し書いたように、犬や猫の自然治癒力を邪魔しないことも大切です。食べないことで、消化に使うエネルギーを体の治癒に回したり、じっと動かないことで活動するエネルギーを治癒に回しているということもあるのです。

とは言え、言葉を話さない犬や猫の不調は心配ですから、病院を受診することも大事です。対処的に薬が必要な場合もあります。

ですが、あくまでも対処的に薬の恩恵を受けたということも忘れずに、日々の体作り、こっちに力を注いでいきたいものですね。

今日は私が普段感じる「その薬本当に必要?」について思うことを書きました。けして薬を否定するわけではありません。私も薬使いますからね。ただ、それだけに便りすぎないことも大切なのです。

「その薬本当に必要?」

必要な時は必要です。でも薬だけに頼らないこと、原因を探る努力や、日々の体作りを考えてあげることが大事なのです。

今日もお読みくださりありがとうございました。

~12月1月の手作り犬ごはん講座、手作り猫ごはん講座日程~

手作り犬ごはん講座前半

12月8日(水)、12月23日(木) 12時半~16時

手作り犬ごはん講座後半

1月13日(木)、1月18日(火) 12時半~16時

手作り猫ごはん講座前半

12月16日(木)、12月22日(水) 12時半~16時

手作り猫ごはん講座後半

1月11日(火)、1月19日(水) 12時半~16時

開催はzoomにて行います。講座内容はCOURCEページよりご確認いただけます。

犬と猫の健康を願って☺