こんにちは。東京都町田市のトリマー兼犬猫ごはん講座講師の橋本なみです☺
昨日から一泊でキャンプに行ってきました!キャンプ終わりからのブログ、今日も綴っていきたいと思います。
私のインスタグラムをご覧になって下さっている方は、いつも私が作る犬や猫のごはんがどういう感じなのかをご存知かと思うのですが、私が基本的に作っているごはんは通称「生食」と言われるごはんです。
「生食」とは、生の肉を加熱せずにあげるごはんのことです。アメリカやヨーロッパなど海外ではBARFと呼ばれ、多くの飼い主様が実践されている手作りごはんの方法の一つです。
私は我が家の子に生食を実践しているので、写真でアップしているごはんは基本的に生肉を用いたごはんなのです。
で、今日のタイトルからすると、一見生食を勧めていると思われると思いますが、(いや、もちろん生でお肉を食べられるならそれにこしたことはないと思っていますが)もっと大切なことは、生食が絶対いい!!とか、加熱食より生食の方が優れている!!とかそういうことではないのです。
ちょっと話は変わって犬や猫に生の肉を与えるなんて・・!とビックリされる方ってけっこういらっしゃると思います。生肉を犬や猫にあげることは危険と、唱えるネット記事も良く見られます。文字だけを見ればとても危険が潜んでいるように感じられますよね。ですが、生肉に考えられる危険性というものは、あくまでも「人に対する危険性」なのです。
ですが、犬や猫は元々狩りをして獲物の肉を食べていた動物ですから生肉を消化したり殺菌する能力には非常にたけているのです。人が生肉を食べた時に受ける危険性を犬や猫も同じように受けるかというと、全くもってそんなことはないのですよね。犬や猫はそんなにやわじゃないのです。
それは生食を実践しているい多くの飼い主様の元で暮らす犬や猫の体が物語っています。ですが、もし生肉を食べて人と同じようにお腹を壊したり食中毒になってしまうことが犬猫にも同じように起こるとしたら、やわにしてしまったのは私たち人間なのです。
フードは人間が生み出した最大の加工食品と以前何かで見かけたことがあるのですが、加工食品というものは高温で加熱され、生肉(魚)から比べるとずっと日持ちするものが多いですよね。犬や猫が一般的に食べているフードも同じようにある程度日持ちするように高温で乾燥状態にしたり、保存料などを加えることで開封後も腐らないようになっているのです。
それによりどういうことが犬や猫の体に起こるかというと、雑菌類に触れ合う機会がなくなり、少しの菌に対しても敏感に反応し下痢や嘔吐を起こしてしまうということなのです。要するに免疫が弱くなっているということにも繋がるのです。本来は私たち人間よりもずっと強い胃酸を持ち、もろともしないはずの雑菌類に、抵抗できる強さがなくなってしまうということなのです。
私は生肉を我が子(猫)たちに食べてもらうことで、本来の猫の強い体を奪わないようにと思っています。それは犬を飼っても同じなのですね。ただ、ずっとフードを食べてきた子がいきなり生肉を食べられるかと言うとすぐには体が対応できない場合もあります。ですからフードからの切り替えはゆっくりと切り替えていただきます。
生食には本来の犬や猫に備わっている体の強さを取り戻すという良さがあるのですね。(他にも沢山メリットはあって講座の中でお話ししています☺)なので、手作りごはんには生食という選択肢があることを多くの方に知ってもらいたいと思っています。
ですが、さっきもお話しした通り生食が絶対いい!!とかそういうことではないのです。この記事を書こうと思ったのは、生食を指導している方が生食が絶対だ!と、加熱することに対して批判的な意見を持たれている方もいるからなのです。確かに生食は素晴らしいメリットがあります。
ですが、まず私が強く思うのは生食であろうと加熱食であろうと、「手作りすることに何よりも大きな意味がある」ということです。加熱しても栄養素はフードの比にはならないくらい素晴らしいです。そして愛情という栄養もフードの比にはなりません。これは、フードをあげている方が愛情がないとかそういうことを言っているわけではなく、フードと手作りごはんそれだけを比べた時に、愛情というエネルギーは確実に手作りごはんの方が強いということです。ですがそれは逆を言えば食べもの以外にかけてあげる愛情の方も大事だということを忘れずに。
私は生食は素晴らしいと思っています。ですが、食を伝えるものとして、他の方のやり方を批判することはないし、自分がベストだと思っている方法があるように、その人にとってのベストがあるのです。
もちろん、中にはそれはないよ~という中身のごはんもありますよ。あの食材を入れなくて大丈夫?とか、それはただの映えを意識してないか?というものもありますよ。
ですが、手作りごはんを実践されている飼い主様や指導者の多くがみな願っていることは愛犬愛猫の健康なのです。ただそれだけなのです。目的はみな一緒であり、ただやり方が違うというだけなのです。
そして、自分がいいと思ったやり方を教えればいいし、自分がいいと思ったやり方を学べばいいのです。あの人は・・、あんなやり方・・、そうやって他人に意識を向けるのではなく、自分に意識を向け自分が良いと思ったことをやっていけば良いのです。そして自分の愛犬愛猫の健康をサポートしてあげればいいのです。明らかに間違っていると思ったことがあれば教えてあげるのが一番の優しさですよね。それか自分がもっと影響力を持って自分の所で学ぶ人を増やせば良いのです。
ちなみに、私は身近な人に手作りを強く勧めることはあまりないです。フードをあげていても、その方がものすごく愛犬愛猫とのスキンシップを大事にしていて、それで愛犬愛猫が心から幸せであれば、そのスキンシップはごはんという枠を超えてその子を健康にすることもあるからです。
健康はあげているごはんだけで測れないのです。ですが、何か不調を抱えていて手作りごはんにしたら良くなるだろうなと思った時にはけっこう全力でお勧めする時もあります!ですが、その飼い主様が自分で必要な情報を取りに行き、自分で行動すること、これが一番だと思っています。
段々話がそれつつありますが(笑)、犬猫の手作りごはんに生食という選択肢があることをより多くの方に知ってもらいたいですが、それがベスト!という訳ではないのです。そして食を指導される方はみな方向性は同じ「犬や猫の健康」であって、そこを忘れてはいけないと思ったのです。
これが今日のブログを書いたきっかけです。私もより多くの方に自分の存在を知っていただき、犬や猫の健康のサポートができるよう、今後も頑張ります!!
今月から手作り猫ごはんの講座が始まります。日程はホームページ下のカレンダーより、講座の詳細はCORCE(講座)からご確認ください。
今日もお読みくださりありがとうございました☺