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アトピー性皮膚炎を理解しよう①

こんにちは。

東京都町田市のトリマー兼犬猫ごはん講座・皮膚トラブル対応講座講師の橋本なみです。

今日は多くの皮膚炎のわんこが抱えるアトピー性皮膚炎についてお話ししたいと思います。

アトピー性皮膚炎は「アトピー性皮膚炎」という診断でなくても

膿皮症

マラセチア性皮膚炎

食物アレルギー

なども背景にアトピー性皮膚炎がある場合も多いです。アトピーが根本にある膿皮症なんかはとても多いですね。

アトピー性皮膚炎は簡単に言うと

慢性的な皮膚の炎症

です。

アトピー性皮膚炎の診断指標に以下のような基準があります。

3歳以下で発症

痒み止めの薬(ステロイド・アポキルなど)を投与すると痒みが緩和される

慢性・再発性のマラセチアの増殖

前肢、脇、後肢、お腹、耳の外側などに症状がある

背部~腰部には症状がない

その他耳の辺縁には症状がない、室内飼育などがあります。

皮膚病変部位の特徴は

慢性・再発性の痒みや皮膚炎がある

左右対称

特に

脇・後肢外側

に皮膚病変が出ていたら高い確率でアトピー性皮膚炎です。

ですが最初にお話しした通り、膿皮症やマラセチア性皮膚炎や食物アレルギーが併発していると、また違う部位にも皮膚病変は出ます。

ではアトピー性皮膚炎ってどうやって発症するの?ということをお話しします。アトピー性皮膚炎は

皮膚を引っ掻くことが始まり

です。

引っ掻くという行為が皮膚表面の細胞を傷つけます

皮膚表面の細胞が傷つくと

インターロイキン25

インターロイキン33

TDLP

TARC

という物質が出ます。

すると

ILC2(自然リンパ球)

が活性化します。

そうすると、アトピーで細胞のバランスが崩れて炎症に暴走している

Th2型の細胞

が活性化します。

Th2型の細胞が

IL31

という痒み物質を出し、神経にくっついて脳に「掻け」という指令を出します。それによって掻くことで皮膚バリアが壊れるのです。

皮膚バリアが壊れると化学物質や環境中のアレルゲン(花粉、ほこり、ダニなど)、ブドウ球菌(皮膚に存在する常在菌)などが皮膚から入ってきます。

そのため、やるべきことは、

皮膚のデッドラインを突破させないこと

なのです。

体には炎症に働く細胞と、炎症を制御する細胞があります。この細胞はどちらも必要な細胞ですが

バランスが大事

です。

アトピー性皮膚炎では炎症に働く細胞(Th2型の細胞)が暴走している状態なのです。

アレルギー症状を抑えるためには、アレルゲンが皮膚から入らないようにするための

皮膚バリアをしっかり張ること

が非常に重要になってきます。ここをしっかりやらずしてアトピー性皮膚炎を良くすることはできません。

健康な皮膚の犬では皮膚バリアが張っているため、アレルゲンを跳ね返すことができ、炎症に働く細胞の暴走は起こりません。

しかし、アトピー性皮膚炎の犬は元々皮膚バリアが壊れているのです。(それがアトピーというものでもあります)

だから花粉やダニなどのアレルゲンなどが皮膚から入りやすいのですね。

簡単におさらいすると、

●アトピーは引っ掻くことが始まり

●アトピーの犬では皮膚バリアが壊れているからアレルゲンが入ってくる

●引っ掻くと更に皮膚バリアが壊れる

●引っ掻くことで最終的に炎症に働く細胞が暴走する

というわけですね。

ではでは、アトピーの話は今日はここまで。また次回に続きます。

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今日もお読みくださりありがとうございました。