こんにちは。東京都町田市のトリマー兼手作り犬猫ごはん講師の橋本なみです。桜の満開を終え段々と散り始めてきたころですが、まだまだ桜が綺麗ですね🌸気温も過ごしやすくなって、わんこのお散歩も気持ちよい季節になってきましたね。
今日は「うんちの回数と量」に着目してお話しをしたいと思います。みなさまの愛犬愛猫はうんちを一日に何回していますか?うんちの回数を意識して見ていますか?
うんちの回数や量は、愛犬愛猫が食べているごはんが合っているかどうかを判断する一つの指標になります。
結論から言うと
うんちは回数も量も少ない方が、食べたものが体に吸収されている
という目安になります。ただし、食べているごはんの内容によってうんちの回数や量は変わってくるため一概には言い切れませんが、おおむねうんちの回数や量は少ない方が犬や猫にとっては「自然」と言えます。
みんさんこれを聞くと驚かれます。うんちは沢山する方が良いというイメージがあるからです。
これは人の場合には当てはまります。なぜ人に当てはまって犬や猫にあてはまらないかというと、人と犬や猫の「食性」が違うからです。
食性とは、その生き物の食べものの種類や食べ方の習性のことを指します。大きな括りで見ると、人は雑食、犬は雑食寄りの肉食、猫は肉食です。(ただし個体差はあります)
個体差は一旦置いておき、犬も猫も食性に叶った食べ物の内容と質であればうんちは少なくなります。
うんちの量や回数が多くなるごはんとは一体どんなごはんのことを指すのでしょうか?
うんちの量や回数が特に多くなるごはんは「繊維質」が豊富なごはんです。犬や猫の場合「肥満用フード」などは繊維質が多いものが一般的です。カロリーを削減するために糖質や脂質を削り、その分繊維質を増やしてかさを増すという感じですね。人でも便秘の時は沢山野菜を食べたりしますよね。それは、野菜などに含まれる繊維質は、「うんちの量を増やして出す」働きがあるからです。
また、フードは多くのものが糖質が過多気味なため、糖質が多い場合も体に吸収・利用できなかった分はうんちとして出ます。そのため、フードを食べている場合にはうんちの回数や量が増える傾向にあります。
ではうんちの回数や量が多いとはどのくらいを指すでしょうか?食べたものがしっかり吸収され体にも合っていると判断する目安として、うんちの回数は
一日一回~多くて二回、もしくは二日に一回
ほどを基準に考えます。大きな括りで犬や猫の食性を考えた時に、犬や猫の体は動物性タンパク質をメインに必要とします。動物性タンパク質は犬や猫の体に最も吸収・利用されやすく、かつ繊維質はほとんどないため、うんちとして出る量は少ないのです。
肥満用の繊維質のフードを食べている子はうんちを一日3回、4回、5回とすることがあります。これはフードの組成からするとありがちなケースです。
ところが肥満用のフードを食べているわけではないのに、うんちの回数や量が3回、4回、5回、また量も多いという子もいます。
これが何を表すかと言うと、
食べているごはんが合っていない可能性
があるということです。アレルギーがあったり、そうでなくても何か体に合わないような反応の結果として、うんちとして排出している可能性があります。
人では食べものにあたると下痢や嘔吐という反応で体の外に出そうとしますね。これは体に入った異物を体外へ排出しようとしている反応です。本来食べたものは小腸で栄養、大腸で水分を吸収します。体外へ排出したい場合、体は「早く外に出したい」その結果、大腸で水分が十分に吸収される前に便として出ます。
それが水分を含んだ下痢というわけです。
これはちょっと極端な例ですが、何か体に合わない食材などがあった場合でも、体は体外に排出しようとしてうんちの回数や量がやたらと多いということが起きる場合もあります。体にゆっくりと吸収される過程を飛ばして体外に排出しようとしているのです。
うんちの回数が一日3回以上、特に4回以上する場合には、「ごはんの見直し」も視野に入れると良いと思います。
うんちは食糞しない限り、必ず飼い主様の目に留まるものですね。そして体の状態を現す良い指標にもなります。うんちからも十分にその子の体のサインを受け取ることは可能です。
そして、うんちの「回数」「量」といった分かりやすい指標で現してくれるのことはありがたいことです。
何か病気が表立って出る前に、日々目にする「うんち」からサインを受け取れるかどうかは大切です。
ちなみにごはんを手作りにするとうんちの回数・量は減ります。(糖質・繊維質が多いと増えますが)余分がものがなく、体にも吸収されやすい食材の調理状態でもあるからです。(それについてはまたいつかお話しできれば・・・)
我が家の猫は以前は一日に一回もしないくらいでしたが、最近以前より少し野菜を増やしたので、今は一日一回くらいのうんちです。
うんちの回数が多い子、量が多い子、そしてそれが良いことだと思っている飼い主様も多いですので、参考にされてみてください。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
~犬生猫生を豊かにする手作りごはん講座~
猫ごはん講座日程(三時間半×二回)
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