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ダイエット用フードで痩せないのはなぜ?

こんにちは☺東京都町田市のトリマー兼犬猫ごはん講座講師の橋本なみです。

今日はダイエット用フードを食べているのに全然痩せない!というわんこにゃんことその飼い主様へ、なぜ痩せないのか、というところを深堀してお話ししていきたいと思います。

肥満気味のわんこにゃんこって多いですよね。特ににゃんこは私が見る限りほとんどが太り気味のように思います。

太っていると色々な病気のリスクが増すのですね。人と同じで若いうちは太っていても大きな問題がなかったとしても、それは表面化していないだけで、年齢を重ねた時に重大な疾患に陥ってしまうことがあるのです。そして肥満である子と適正な体重の子では寿命にも差が出てくることが分かっているのです。

肥満の原因は色々とあると思いますが、考えられる原因をいくつかあげてみたいと思います。

①食べすぎ

②ごはんが合っていない

③代謝が悪い

④腸内環境が悪い

⑤ホルモンバランスの乱れ

⑥運動が足りていない

⑦内分泌異常

①は言わずもがな、ですね(笑)ですが、フードとは別で人のごはんやおやつをあげて、太ってしまう子はとても多いのです。おやつを前に喜ぶ姿と引き換えに、肥満が将来のその子の健康状態に大きく響いてしまうことがあることを十分に理解した上で、おやつもごはんもあげてくださいね。

ごはんが合っていないことによる肥満。これは今日のテーマと直結してくることなので、ごはんが合っていないことによる肥満についてお話ししていきますね。肥満になった原因を一旦置いておいて、ダイエット用のフードを食べているのになぜ痩せないのか、というところですが、ダイエット用のフードとは、一体他のフードと何が違うのでしょうか?それは、食物繊維を増やし脂質を抑えてカロリーが制限されているのです。

「食物繊維を増やし、脂質を抑えてカロリー制限」これを人間の食事に置き換えて考えてみると、「沢山の野菜を食べて油の摂取を分を少なくしたごはん」ということですね。いかにも痩せそうなメニューです。だけどそれを食べているのにいっこうに痩せない!というわんこにゃんこは何が原因なのでしょうか?

それはずばり「代謝を回す栄養素が足りていない」ということなのです。言い方を変えると「栄養不足からくる肥満」です。栄養不足から痩せない体になっているということです。栄養が不足しているのに痩せるのではなく痩せないってどういうことでしょうか?

それは、わんこにゃんこに「必要な」栄養が摂れていないということです。犬や猫にとって最も重要な栄養素はタンパク質です。特に猫は肉食動物なのでタンパク質が必要なのは言うまでもありませんが、犬の体にとってもメイン必要となる栄養素はタンパク質です。それも「良質な動物性タンパク質」です。

ところが、フードに入っているタンパク質は熱で変性している上に動物性だけではなく植物性のタンパク質も含まれているものが多くを占めています。フードに加工された時点で動物性のタンパク質も消化しにくくなり、また植物性のタンパク質は利用率が悪いので体に必要なタンパク源が足りないということが起きる場合があるのです。また、肥満用のフードに入っている食物繊維は排便を促す作用があり、一見うんちが沢山出て健康!と思われがちなのですが、うんちは小さければ小さいほど良いのです。それは栄養がしっかり吸収されている証なのです。

元々肉食の猫も、雑食に傾いた犬も食物繊維の消化は得意ではありません。自然な食材のお肉や魚は消化が良く、消化吸収が良いためしっかりと体の栄養となります。うんちは利用されたごはんの残りかすなので、小さい程栄養が無駄なく体に吸収されているということなのです。肥満用のフードには食物繊維を増やしてカロリーを抑えたり排便を促す作用がありますが体に必要以上の食物繊維は犬や猫の体にとっては消化の負担になるだけでなっく、タンパク質の消化吸収率を下げたり胃酸のpHを高くする可能性があります。本来、犬も猫も胃酸はとても酸性度が高いのですが、胃酸のpHが高いと食べたものが十分に消化されにくいということが起こります。十分に消化されないと必然的に吸収もされにくくなってしまうのです。

食べた物が吸収されないということは、体に必要な栄養が吸収されていないということです。そうなると、どういうことが起こるかというと、③代謝が悪い状態に繋がってくるのです。代謝に必要な栄養が摂れないということなのです。体の代謝が悪いと摂った栄養を利用しづらく、またカロリーを消費しにくいというわけなのですね。

これが栄養不足からくる肥満です。栄養が足りていないことで代謝が下がりカロリーを消費しづらく痩せにくい体質へと繋がるのです。

②ごはんが合っていないことは肥満にも繋がるし、いくらダイエット用のフードを食べても肥満が解消されないという悪循環に繋がるのです。肥満用のフードでない普通のフードでも、割と多くの糖質が含まれているため猫にとってはまず過剰であり、犬にとっても過剰になる場合は十分考えられます。(それはその子の消化や代謝能力などにより異なりますは)

じゃあどうすれば良いかというと、大切なことはどんな子においても⑥運動とやはりごはんの見直しが必要なのです。ごはんの見直しは、その子その子に対応していくにはやはり手作りして体質を改善していくしかないのですね。

ところが、ごはんを改善してもすぐに痩せる子とそうでない子がいます。そうでない子は一体何が原因なのでしょうか?それは代謝が悪くなった体は食事だけですぐに改善しない場合があることと、元々の運動が足りていないため代謝がなかなか上がらない場合があることと、④腸内環境が悪い場合があることです。

④腸内環境が悪いとなぜ痩せないのか。

肥満用のフードを食べていると食物繊維の過多でうんちが多くなりがちですが、ごはんを改善してもうんちの量が変わらない場合や痩せない場合などは、摂った栄養が吸収されていない可能性が高いのです。栄養を吸収する場所は一体どこでしょうか?

はい、ずばり腸(小腸)ですよね。食べたごはんがどんなに栄養豊富であっても吸収できる腸がないと意味のないものになってしまいます。栄養は小腸の粘膜から吸収されますが、腸の粘膜を維持するのにはエネルギーが必要です。このエネルギーを作るのが腸内細菌なのです。ということは、腸内細菌のバランスが悪いと栄養を吸収する腸が作られないということなのです。

腸内細菌のバランスを崩してしまう原因はいくつかありますが、例えば酸化した油の継続摂取(ドライフードで起こりがちです)、添加物、フードに含まれる小麦や大豆やコーンの継続摂取、薬や食物アレルギー、ストレス、農薬など色々とあります。何がその子の腸内環境を悪くしているのかはその子によって違ってくると思いますが、フードには腸内環境を悪くするリスクというものはあるのです。

栄養を吸収できない場合はごはんや運動での改善はなかなか難しいと思います。できたとしても時間はかかると思います。今は腸をケアするための製品が色々とあるので、私はそういうもののの力を借りるのも必要かなと思っています。ちなみに私が今自分の腸活に使っているのは乳酸菌産生物質です。自分の鼻炎を改善したくて始めました。体の炎症も腸と深く関わってくるのです。ちなみに乳酸菌産生物質を摂ってすぐに鼻炎の状態が改善しているのを感じています!

炎症についてですが、腸内環境が悪いと体の中で炎症が起こりやすくなります。肥満の子は脂肪組織で炎症が起こっている場合もありますし、他のどこかで炎症が起こっている場合もあります。ごはんを改善してもなかなか痩せないという場合は、腸内環境の乱れから今は表に現れていなくても体のどこかで炎症が起こっている可能性もあるのですね。ですから、腸のケアは大事になってくるところかもしれませんね。

また、避妊去勢をしているとホルモンバランスが変化し、生殖機能を維持するエネルギーが必要ないため未避妊未去勢の事同じごはんの量では太ってしまう場合があります。これが⑤ホルモンバランスの乱れによる肥満です。

運動をしてごはんも見直し腸のケアをしても痩せないという時は内分泌の異常による肥満も考えられます。ただそれらは肥満だけでなく脱毛や多飲多尿、元気喪失など何か他の症状が出ている可能性があるので、変わらず元気なのに痩せない!という場合は①~⑥を疑って可能性を探ってみると良いと思います。

「ダイエット用フードで痩せない!」

ダイエット用フードで痩せないと感じていたら、すぐに辞めて痩せない原因を考える事が大切です。ダイエット用フードではないものを食べさせてしまうと今以上に太ってしまうのではないか、という心配はあると思います。ですが、ダイエット用フードで痩せないのであればそれはまずそのフードが合っていないということなのです。そして、合っていないフードを食べ続けることで体の全体的なバランスが崩れてしまう可能性が出てくるということなのです。そうならないために、まずはごはんを見直してあげてください。体にとって必要でなおかつ消化吸収しやすいごはん、となるとフードではなかなか難しいのが本音です。

やっぱり楽して体質改善って人もわんこにゃんこも難しいのですよね。人もそうですが、楽して痩せられるなんてことはないですよね。やっぱり食事の改善だったり運動をして初めて体質が改善されるのです。私たち人間のダイエットでもバランスの良い食事や運動で筋肉を落とさずに脂肪が燃焼していくことが理想的ですよね。

わんこにゃんこも同じなのです。わんこもにゃんこも自分で食べる物を選択できません。全ては私たち飼い主の選択にゆだねられているのですね。飼い主の少しの努力でわんこにゃんこの健康が得られるなら、その努力はやっぱり飼い主の務めとしてぜひ行動にうつしてほしいと思います!

手作りごはんは、フードに比べると消化吸収がしやすく、効率的に栄養を摂ることができるという点や、フードのように決まった配分はないのでその子その子に合わせて量や配分を調整していけるという点ではとてもおすすめではあります。

ダイエット用フードを短期的に使って痩せるのであればそういった使い方も良いと思います✨ですが、その効果が見られないのに続けることは、長い目で見た時に体のバランスが崩れる可能性があることを知っていただけると幸いです。そのために、考えられる原因や対処法のヒントを今日お伝えしましたので、何か参考になれば嬉しいです。

もしご質問などありましたらお気軽にお問い合わせフォームよりご質問下さい☺

今日もお読みくださりありがとうございました☺