新年あけましておめでとうございます。昨日から通常営業再開しました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今日は12月から年始にかけて私の身に起こっていたできごとをお話したいと思います。
12月中旬に家族からうつりインフルエンザになっておりました。我が家ではずっとやっている自然療法で乗り切るのでいつもながらそういう類の薬は使いません。大概2日ほどで解熱して元気になります。
しかし、今年は4日間39度以上の熱が続き、最高で39.8度まで上がりました。解熱したのは6日目です。解熱するまでの間、私はとある症状がつらすぎて本当は良くないなと思いながらその症状にだけは西洋の薬を何度も使ったのです。
解熱してからは毎日怒涛の咳が襲い始めました。そして病み上がりの疲労感が全く抜けないのです。つらくて様々な療法で対応しても一ミリも咳は治まりません。
困り果てて大先生に相談したところ、すぐに対応してくださいました。その後に、実はずっと解熱してないことが判明したのです。一度は解熱したと思ったものの、おそらく37~38度の熱がずーーっと続いていたのです。だから疲労感が抜けず夜になると毎晩ぐったりしていたのでしょう。
大先生の対応の後も一向に咳が静まる気配もなく、新年早々泣きたい気持ちで連絡しました。大先生曰く、解熱していなかったのなら対応がまた異なっていたらしいのです。
私は自分の症状さえもまともに把握できていませんでした。そして、「肺炎の可能性もあるので病院に行きなさい。」と。主人の実家に帰省中、元旦、そんな中奇跡的にやっている循環器内科を見つけ、受診しました。幸い肺炎にはなっておらず、その病院の先生の見立てで薬を処方してくださいました。
だけど、私はまた「これを飲んだら薬害でまた違う症状が出てくるのでは。」と怖くなったのです。しかし、大先生に処方を見てもらい、「この処方をしてくれるドクターならなかなか良いドクターだ。」と。
その言葉を聞いて私は信頼して西洋医学にも頼ろうと思えたのです。過去の私なら「こんな薬!」とポイするか飲んだふりをしていたでしょう(笑)
上の写真はその翌日、やっと外に出ようと思えるくらいまでになり、岩手の雪を踏みしめる私です。
タイトルにある「もののせいにするのは簡単」は、裏を返せば「ものに頼るのは簡単」という意味も込めています。その真意をこれからお話します。
そもそも、なぜ39度以上の熱が4日間も続いたのか?これは、大先生に実は夏ごろに言われていました。
「橋本さん、本気で養生しないとこれから大変だよ。」と。言われたその時はよし!やるぞ!と思っても、つい日常に飲み込まれいつの間にかおざなりになっていたのです。
これまでなら1~2日で簡単に解熱していたのに、今の私はウイルスに抵抗する力がなくなっていたのです。
酷い咳も最初は「薬害」だと思っていました。どうしても使わないと耐え難い症状があったので致し方なかった、でもこんな形で薬害として現れた、そう思っていました。
そういう薬害は実際あるので、自分もそうだと、だからやっぱり薬なんて・・・と思っていたのです。
大先生に相談して対応してもらってからもあまりにも咳が止まらず熱も下がっていない状態に(これは私が自分の症状を把握してなくて大先生に違う見立てをさせてしまったから・・)、
「肺炎だったら橋本さんの体の持ち分だと酷いことになるよ。病院行きなさい!」と言われ、その後処方箋を見てもらって「良いドクターだね。そして休養して!」と言われた時にハッとしたのです。
そもそもの私が持ちうる体力や免疫力が相当弱くなり、それは日々の養生ができていなかったからだと。薬害ではない。
私自身のあらゆる面での過ごし方(養生)が足りなかったのが全ての原因だと気付いた時に、薬のせいでこうなった、と薬のせいにするのはどれほど簡単なことかと思ったのです。
逆に、薬が効かないからこうなった、と言うのも言うだけは簡単なのです。
でも本質は、自分が持っている強さ。それが強ければ薬の害も受けないし恩恵だって受けれる。
もののせいにするのは簡単なんです。
私は2024年は開業の年で自分の事業で精一杯だった。でも今回痛い目に合って仕事よりも何よりも健康が一番だと死ぬほど思いました。
わんこの健康を願う私が健康でいないといけない、と心底思ったんです。
だから、今年は健康第一の一年にすると固く固く誓いました。
私が沢山の飼い主様と関わらせていただく中で、特に皮膚トラブルを抱える子の飼い主様と関わらせていただく中で、よく遭遇する場面があるんです。
薬を飲ませたくなくて色んな治療や療法に頼り、それでもうまくいかず愛犬は痒くて仕方がなく、でも薬は良くないからと夜中も痒くて掻いているわが子を見て、それでも必死に今やっていることが良いことだからと我慢して我慢して、不安と孤独と心配で胸が張り裂けそうな想いをしながら戦っている飼い主様(とその愛犬さん)がいることを。
私はそんな飼い主様にまずは、
「そこまで痒いなら今は西洋医学の力を借りよう。今の状態からどんな良いケアをやっても、自力で這い上がるのはとっても大変だと。お薬を飲ませたくない気持ちは私も良く分かる、でもそこまで痒いならわんこも飼い主様もつらい、その代わり漫然と薬を飲ませるのではなく、いつかお薬を手放すためにやるべきケアをやりながらお薬を使うのは全然違うよ。」と、そうお伝えしています。
そうすると、ほとんどの方が納得してお薬の力を借りながらケアをしてくださいます。
そうすると、必ず、100%の確率で良い方向に愛犬さんが向かっていくのを何度も見ているのです。
「薬は害だ。薬を飲んだら手放せなくなる。」
薬のせいにするのは簡単なんです。逆にこの補助食品を飲めばよくなる、とものに頼るのも簡単なんです。
でも本質は、「飼い主様の日々の適切なケアの積み重ねと愛犬との関わり方」これに尽きるんですよね。
もののせいにしたり、ものに頼るのは簡単。だけど私のように本質をおざなりにしていたらいつまでたっても体は変わらないんです。私の体が証明してくれました。
だから2025年は私はまず自分が変わる努力をしながら、皮膚にお悩みを抱える子を引き続き精一杯サポートする。これが今年の抱負です。
愛犬の皮膚にお悩みがある方は、まずこの皮膚サポート講座の詳細を見てみてください。私の想いや皮膚にお悩みを抱える子に実際どんなことをして健康な皮膚を目指すのかが書いてあります。
では、長々と私の体験や想いをお読みくださりありがとうございました。
本年もみなさまと愛犬愛猫さんにとって素晴らしい一年になりますように。
トリマー 橋本なみ