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トリミング料金なぜこの価格設定?

こんにちは。橋本なみです。

今日はホリスティックウェイブスのトリミング(シャンプー)料金についてとっても大事な想いをお伝えしたいと思います。

ホリスティックウェイブスのトリミング(シャンプー)料金はけして安くありません。おそらくこの近辺の相場の1.5~2倍近くすると思います。

トリミングサロンを価格重視で選択されている方もいらっしゃると思うので(それが良いとか悪いとかではないです)、ホリスティックウェイブスの価格設定はなかなか敷居が高いと感じる方もいると思います。

私がなぜこの価格設定にしたか、どんなトリミングをしているかをお話したいと思います。

ホリスティックウェイブスは他のサロンと大きく違うところは何よりも

健康をサポートするためのトリミング

をしているところです。通常のシャンプーやトリミングも、皮膚や被毛を清潔に保つ上で立派な健康のサポートです。

だけど、もっと体の内面のこと、外側の問題に目を向けて飼い主様に愛犬が示している体からのサインをお伝えしたり、それに対してどんなができるか、しっかりお伝えしていけるよう、これまで沢山の時間をかけて勉強してきました。

目やに、涙やけ・ひげやけ、げっぷ、おなら、体を掻く・舐める、痩せない・太れない、軟便・下痢になることがある、イボができている、脂肪腫がある、お漏らしをすることがある、食糞する、食べむらがある、胃液・胆汁を嘔吐する、外耳炎や膀胱炎・結石になったことがある、バリカン負けしやすい、つまずくことがある、お散歩に行きたがらなくなった、後肢をつっぱって歩いている、背中が丸くなってきた、ガニ股、しっぽを振らなくなった、目が白濁してきた、足先が冷える、毛が薄くなってきた、バリカンをかけてから生えなくなってきた、

などなどもっと他にもありますが、これら全て体の中や外側の問題の表れです。

私はそれらのサインに対して

体が今どんな状態の可能性があるか、それに対してどのようなケアをお家でできるか

をお伝えするようにしています。それは、科学的観点に基づいた視点からだったり、東洋医学的観点に基づいた視点からだったり、これまで沢山の受講者様のお話を伺ってきた経験からだったり、できるだけ広い視点からお伝えするように心がけています。

私は獣医ではないので、あくまでも治療ではなくトリマーという立場でこれまで学んできたことからどのようなことが考えられ、どんなケアができるか

「ご提案する」

というのがしっくりくるかもしれません。

また、ほとんどのわんこが体の外側の問題(体の硬さ、張り、違和感、痛み、しびれ)など何かしらを抱えています。それを少しでも楽にしてあげられるよう、トリミングでは全頭マッサージする時間を設けています。

皮膚にトラブルを抱える子や皮膚が敏感な子も多いので、皮膚トラブルの原因になりやすい

皮膚の乾燥を未然にケアするための皮膚のケア

に保湿をしたり、犬特有の皮脂を落とすオイルクレンジングを導入しています。こんなトリミングをしているので、通常2時間で終わるような子も3時間はお時間をいただき、飼い主様とお話する時間も確保しています。

完全入れ替え制なので効率はけしてよくありません。そのため、一日の頭数もできて2頭くらいなのです。だけど、それが

わんこのためにできる最大限のトリミング

なのです。

そんなトリミングに私は価値を付けさせていただきました。

そして、もう一つ、密かに心に抱いていた想いがあります。それが

この業界でトリミングという仕事の価値を付けていくこと

です。

トリミングという仕事は体力を伴います。例え相手が小型犬であろうご、シャンプーして乾かして、爪切りや耳掃除、カットなど、全て技術を伴います。ハサミやバリカンという刃物を使うので

集中力と神経を要する仕事

です。

それだけでなく、相手は「感情ある生き物」なので、「恐怖」「不安」「怒り」などあります。「恐怖」が強い子にはより優しいタッチが必要です。「不安」が強い子には声掛けも必要です。「怒り」が勝っている場合は噛まれることもあります。(恐怖から噛むケースの方が多いですが)

感情ある生き物をお預かりするのでどんな扱いをするかも大切です。

そしてトリマーの仕事ってトリマー100%口をそろえて

体力仕事

というでしょう。私も以前パート勤務していた頃は短時間勤務の中平均1日4頭こなしており、帰宅すると疲労感でいっぱいです。

技術、神経、集中力、体力を要するだけでなく、時には危険も伴いけがをすることもあり、またカット犬種なら一頭にかけつきっきりで2時間ほどかかる仕事をしています。

そんな仕事をしているけれど「高い」と言われがちな世界です。だからトリミングの価格は業界全体が安く、技術職と労力仕事でありながら業界の賃金もかなり安いのが現実です。

そして離職率の非常に高い仕事です。私の専門学校時代のクラスメイトは果たしてトリマーを続けている人がいるのだろうか?というレベルです。

だから、私は業界がちゃんと

トリミングの価値を付けていかないといけない

と思っています。それを示していく立場でありたいと思ったのです。

だから価格設定をすることがメニューを決めることよりも何よりも一番迷ったし、怖かったです。でも、自分がやっている仕事の価値、そしてホリスティックウェイブスの空間の価値、トリミングという仕事そのものの価値を私はつけました。

これが私が料金に込めた想いです。

愛犬の健康を願う飼い主と同じ方向を向いてその子の健康をサポート出来たら良いなと思っています。

今日もお読みくださりありがとうございました。