こんにちは。東京都町田市のトリマーの橋本なみです。
最近朝晩涼しくようやく少し過ごしやすくなってきましたね。わんこの散歩も夕方には安心して行けるようになったのではないでしょうか(^^♪
今日は、
アトピーお薬卒業まで何が大変だった?
と題して、受講者さんにお話を聞かせていただいたことをシェアしたいと思います。愛犬さんがアトピー性皮膚炎があり、西洋医学の治療をされていたけれど、皮膚トラブル対応講座をご受講くださり、見事お薬を卒業されました。
お薬を卒業されたのは、サポート期間の3か月が終わって数か月経ってからのことです。
アトピーって、
治る病気ではない
のです。だけど、しっかりケアをしていけば、お薬を使わずに管理できるようになることもあります。もちろん、治ったわけではないのでケアは続けていかないといけないんですけどね。
この飼い主様は私の皮膚トラブル対応講座をご受講されながら、私がアトピーアレルギーの勉強をさせていただいている川野先生の診察も受けられ、お薬を卒業されたのですが、どんなことが大変だったのでしょうか?
今回飼い主様に何が大変だったかお話を伺わせていただきました。
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私の講座を受講された時は、アトピーと診断を受け、アトピーのお薬で痒みを抑える治療をされていました。
アトピーの子は、高確率で食物アレルギーも抱えており、そのわんこさんも同様に食物アレルギーがあったので、「除去食」のサポートと、アトピーの子に必要なスキンケア、川野先生から学んだアトピーに特化した腸のケアのための補助食品を使うアドバイスをさせていただきました。
その後川野先生の診察も受けられ、お薬の飲み方や、より強化したスキンケアのご指導を受けられ、引き続き腸のケアなども続けられました。
お薬卒業まで何が大変だったか・・・
色々思い浮かぶけれどパッと浮かぶのは慣れるまでの食事作りだったそうです。前に飼われていた子で手作りごはんはされていたそうですが、アレルギー持ちとなると何でも気にせず使えるわけではありません。
食物アレルギーはお野菜にだって反応が出てしまう子もいます。
除去食を本当にしっかりとやっていく場合はどんな食材も痒みが出ないか一つ一つ確認作業が必要になることもあるし、
私もこと細かくこれを追加してくださいとか、次回これに変更してくださいとか、栄養バランスを見ながら、食材の追加・変更、日々の観察記録を伝えていたので、それにプラスで飼い主様にとっては新しく試す食材にアレルギーが出るかもしれないという不安もあり、
やる側としては労力や気持ちの面でとても大変だったと思います。
私が印象的だったのは、定期的なシャンプーとマメな保湿を本当によく頑張られていたことです。
特に一日5回必要なケアもあり、そのために生活リズムを変えて毎日のケアをされていたそうです。そのケアに飼い主様はヘトヘトだったそうです。
アレルギーアトピーを何とかしたいという想いの裏には「不安」もあったそうで、変化が出るまでは必死でよく泣いていたそうです。
ただただ頑張られていたように見えた姿の裏に、そんな不安があったことをお話伺って初めて知りました。
講座を受けられた当初は、やれることは何でもやりますというような、掻くごと迷いがないのをとても感じました。
だからこそできる努力と、努力しているからこその疲れや大きな不安もあったんんですね。
以前に飼っていた子はアレルギーなど何もなかったので、今の愛犬さんにアトピーアレルギーがあるなんて想像もしていなくて、良い未来が全く見えなかったとお薬卒業された時におっしゃっていました。
そんな飼い主様はきっと他にも沢山いることと思います。
それでもしっかり向き合って取り組まれ、泣いた日々もあったけど変化していく愛犬さんを見て頑張れたそうです。
アトピーは食事もスキンケアも腸へのアプローチもどれ一つ欠かせなくて本当に大変だと思います。
お薬卒業までは川野先生のサポートがあったからこそで、
アトピーに対して必要なケアをやらずして「薬は使いたくない。」という理想論だけで克服できる病態ではないと私は思っています。
私は伝える側なので、飼い主様の本当の苦悩みたいな生の声をお聞きすることができて、想像以上に大変な思いをされて頑張っていらっしゃったんだなあと、影の苦労を知りました。
だけどその努力があったからこその結果なんですよね。
アトピーは治る病態でないだけではなく、お薬を使わずに管理できるようになることだけでも非常に凄いことなのです。
私がトリマーとして最もやっていきたいことが、
皮膚が悪い子をサポートしていくこと。
皮膚病って特に特に!飼い主様が頑張らないといけない病態だし、適切なアプローチが非常に重要でもある病態です。
これまで学んできたことや、飼い主様と愛犬さんから得られさせていただいた経験を糧に、来年オープンするトリミングサロンでも引き続き皮膚が悪い子たちをサポートできたらなあと思っています。
今回は、貴重なお話を聞かせていただき、発信させていただきありがとうございました。