こんにちは。東京都町田市のトリマー橋本なみです。
先日、東洋医学とリハビリを勉強させていただいている鈴木先生の診察見学と実地セミナー参加のため、福岡県のP&Hに行ってきました。P&Hとは、鈴木先生が作られた施設であり、犬の幼稚園として犬をお預かりしながら、リハビリを行われています。
P&Hには、その子の骨格や姿勢の状態からその子に合わせたリハビリが行えるよう、様々なリハビリ道具がありました。
そもそもリハビリって何?
私は、鈴木先生のスクールに入るまでマッサージは少し勉強したことはありましたが、リハビリは未知の分野でした。
鈴木先生の基礎のスクールを受けている頃は、始めはリハビリの重要性も今一つ理解できていませんでした。
ですが、マッサージが必要な子の多くが、適切に足を使えていないことから姿勢が悪くなったり、筋肉が張ったり凝ったりしていることを知りました。
ヘルニア、前提疾患、外耳炎、せき、逆くしゃみ、痒み、手足の舐め、嘔吐、むくみ、冷え、血のどろどろなど、様々な問題の大元に
「適切に足を使えていないこと」
が多々あると知りました。
マッサージでほぐれて動かしやすくなった体も、リハビリを行って適切に足を使っていくトレーニングをしないとまたすぐに戻ってしまうからこそ、日々の地道なリハビリがとても大切なのです。
傾斜のある坂やスロープ、バランスディスク、ハードル、他様々な道具を使った足のトレーニングは一つ一つがとても地道な作業です。
私が鈴木先生の基礎のスクールを受けている頃は、地道が故に何だか楽しくなくて、私にはリハビリの勉強は向いていないなあと思っていました。
そもそも鈴木先生のプロ向けのコースに進もうと思ったのは、このリハビリがいかに大切かが腑に落ちた時なんです。
そして、このリハビリのための道具がそろった施設で鈴木先生も学んでほしいという想いから、この実地セミナーが行われました。
リハビリってけして病気や怪我をした子が回復のためだけにやるものではないんですよね。健康な子が、足を鍛えて適切に使うトレーニング(リハビリ)をすることで、より長く健康を維持するためのものでもあるのです。
診察では、飼い主様から愛犬のことを伺いながら、なぜその症状が出ているのか根本原因をお話されたり、体質に合わせた食事や過ごし方のアドバイス、必要に応じて漢方の処方、綾香先生の手技とスタッフさんによる体のほぐし、その後のリハビリと盛りだくさんでした。
時間をかけてしっかりと体をほぐしていくと、ほとんどの子(これまで私が見た中では100%)にぶよんとしたむくみが現れました。
だからこそ、綾香先生がこの時期の利水の大切さを伝えているわけが身に染みて分かりました。(もちろん、全ての子に当てはまるわけではありませんが)
P&Hの横にあるプールでは、インストラクターの方のもと、水中でのリハビリが行われていました。インストラクターの素晴らしい誘導と、一生懸命泳ぐわんこに感動しました。
2日目は、実際にマッサージやリハビリの実践を学ばせていただきました。
一人一頭に割り振られた子の体を見て触り、その子が抱えている問題点を述べ合ってから実際にマッサージをし、その後二人一組でのリハビリを行いました。
自分がマッサージした子がほぐれていく嬉しさと、リハビリの地道さも経験しました。
実習の合間のランチも、暑くて思わず吞んでしまう私たちとそれを許す先生(笑)
ランチで食べた鯛茶漬け、本当においしかったです。
共に学ぶスクール生からも刺激をいただき、実り多い二日間を過ごさせていただきました。
来年オープンするトリミングサロンは、見た目のおしゃれさや技術の高いカットは私は1ミリも目指していません。
その子が健康でいてくれるためだけのサポートを私はしたいなあと思っています。
そのためにも今回の学びをどう還元できるかなあとまだまだ思案中です。
とにかく、とっても楽しく素敵な時間を共に過ごせたスクール生の仲間と綾香先生との時間に、
勇気を出して福岡まで行って本当に良かったと心から思いました。
今日はそんな日記です。お読みくださりありがとうございました。