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皮膚トラブルと腸の繋がり

こんにちは。東京都町田市のトリマー兼犬猫ごはん講座・皮膚トラブル対応講座の橋本なみです。

束の間の私の夏休みも終わり、日常が戻ってきました!

今日は、皮膚の健康に関わる腸のケアについてお話ししたいと思います。

2024年4月、自宅トリミングサロンを開業します✨

私が作りたいトリミングサロンは、ただ「可愛さ」「清潔」だけを求めるのではなく、体の中から健康でいられるために、個々に合った食べ物、マッサージなど日々のケアをご提案し、愛犬の健康をサポートするきっかけとなる場所であることです。

特に皮膚トラブルを抱える犬たちを

食べ物

その子に合ったスキンケア

●必要に応じて腸のケア

でサポートしたいという思いがあります。

手作りごはん講座を始めてまだ一年ちょっとですが、手作りごはんがもたらす心身への恩恵を確信しています。多くの子がフードから手作りごはんに切り替えて不調が良くなっていくのを間のあたりにし、食べる物って本当に大事なんだと心から感じています。

(ただし、その子に合っていることが前提であり、それは手作りごはんでなくてもフードでもその子に合っていれば良いのですね)

トリマーをやりながら、私が力を入れて学んできたことや活動していることはについてです。

また、トリマーをやりながら、手作りごはん講座を開かせていただき、その中でスキンケアについて学びながら、

もちろん、元気なわんことその飼い主様にも、心身ともに健康な体作りを目指してきてほしいと思っています。

では本題の、

皮膚トラブルと腸の繋がり

についてお話ししていきたいと思います。

皮膚トラブルがある子は腸内細菌バランスの乱れが存在すると言われています。そのため、皮膚トラブルを抱える場合に、外からのシャンプーや保湿などのケアだけでなく、体の中から整えていくことが非常に大切になってきます。

では、なぜ皮膚トラブルを抱える子が腸内環境を整える必要があるのかお話ししたいと思います。

皮膚トラブルを抱える子にとって腸内環境の改善は必須です。その理由は一体何なのでしょうか?

私が腸内細菌のことや腸のケア、皮膚炎などについて学ばせていただいている川野先生や伊從先生から学んだことを、私なりにまとめてお話ししたいと思います。

腸と皮膚の繋がりが明らかになった病気に「乾癬」「炎症性腸疾患」という病気があります。

「乾癬」とは、過剰な角質が作られ炎症を起こす皮膚の病気です。乾癬は過剰な免疫反応が関与していることが分かっています。

「炎症性腸疾患」とは、消化管に慢性的な炎症が起きる病気で、これも過剰な免疫反応が関与しています。

どちらも免疫が関係している病気です。そして体の免疫を司るのは主に「腸」なのです。

この乾癬ですが、乾癬の患者が炎症性腸疾患を発症するリスクが健常な人の約4倍ということが分かりました。これが皮膚と腸の繋がりが考え始められた病気となったのです。

乾癬も炎症性腸疾患も腸内フローラ(腸内細菌のバランス)の乱れが存在しています。炎症を抑える作用を持つ腸内細菌の減少と、大腸菌の増加が認められているのです。

マウスによる実験でも、乾癬のマウスは炎症性腸疾患が重症化しやすいことが分かりました。これらにより、皮膚の病気は腸内フローラの乱れがあることが分かったのです。

そしてアトピーや膿皮症という皮膚炎も腸内環境と密に関わることが分かってきたわけです。

健常な腸内細菌だと健全な血液全身循環があり、正常な免疫バランスが保たれます。(乾癬も炎症性腸疾患も過剰な免疫反応の乱れの結果です)

正常な免疫バランスにより皮膚もバランスが取れた良好な状態を保つことができるのです。

腸内細菌がアンバランスだと、善玉菌が減り悪玉菌が増えて「リーキーガット」(腸に穴が開く状態)になり、本来なら体内に入らないはずのものが腸壁から体内に漏れてしまいます。

漏れると血管から全身に炎症を起こすものが流れて、皮膚にも行くのです。なぜなら、皮膚にも血管が通り、腸で吸収したものが血液に乗って皮膚の血管まで届からです。

それにより、皮膚は反応を起こして皮脂腺から皮脂(マラセチア菌のエサ)の分泌が過剰になることがあったり、細菌(ブドウ球菌)も増殖することがあるそうです。

これは合わない食べものを食べて起こることもあれば、食べ物は関係なく腸内細菌の乱れて起こることもあります。

食べ物に反応する場合は大抵24時間以内に足を舐めるという反応が出てくるそうです。ただ他の部位なんかを搔き始める子も多いです。

皮膚に痒みや赤みなどがある場合は、

原因となっているかもしれない食べ物に反応しているかを見るために

食べた後~1日2日は様子を見てみてくださいね。特に、口・目・肛門周りなど粘膜付近の赤み背中~腰の赤み痒みは、食べ物が合っていない可能性がとても大きいです。

腸内環境が悪いとリーキーガットの状態になりやすく食べ物に反応しやすくなります

だけど、食べ物に反応しない場合の皮膚トラブルも、アトピーなどは腸内フローラの乱れがあることが分かっています。

人のアトピー性皮膚炎も腸内細菌の多様性が乏しいそうです。

人は2~3歳までに腸内フローラが決定します。腸内細菌の多様性が乏しい状態で腸内細菌が決定すると、アトピーを始め花粉症や食物アレルギーなども発症しやすくなるのです。

犬のアトピーも細菌感染(膿皮症)も真菌感染(マラセチア性皮膚炎)も、

全て腸内環境と関わっていることが分かっています。腸内フローラの乱れが犬の皮膚炎の一つの要因となるのです。(もちろん他の要因もありますが)

だから皮膚トラブルを抱える犬たちには必要に応じて腸内環境を整えることがとても大切になってくるのです。

愛犬の皮膚が悪い場合はまずは診察して何による皮膚トラブルか診断してもらうことが先決です。その上で、アトピーや膿皮症、マラセチア性皮膚炎などの皮膚炎は腸のケアをして腸内環境を整えていくことは、時としてとても大事になってきます。

腸のケアとは、腸内細菌の中でも善玉菌を活性化させることです。

そのために有用な菌を摂ったり、その菌のエサとなるものを摂るなどの方法があります。

皮膚の講座では、主に手作りごはんでその子に合う肉や魚を使い、腸のエサとなるものを摂りながら、必要に応じて補助食品の力を借りていくことが多いです。

腸のケアにはどんな種類があるか以前投稿したのでご参考ください。

腸と皮膚の関係は、

また今後ももう少し具体的にお話しできればと思います。

私が全力で取り組みたい、「皮膚が悪い子をサポートすること」、まだまだ大切なお話しはありますが、今日は皮膚と腸の関係についてで終わりたいと思います。

皮膚トラブルを抱えるわんこの飼い主様に向けた

「皮膚トラブル対応マンツーマン講座」を行っています。

皮膚の健康を取り戻すために大切な「食べ物の摂り方」「スキンケア」「腸内環境改善方法」についてお話しします。

講座はマンツーマンで行います。事前に書いていただく質問票を元に、一頭一頭に合わせたごはん、スキンケア、腸内環境改善方法をお伝えします。受講後は三か月のアフターフォローがあります。

その間、皮膚の状態を見ながら必要に応じて食材の追加や変更、スキンケアの頻度や方法の変更、腸のケア方法の追加や変更を行っていただきます。

講座の日程は、ホーム画面下のGoogleカレンダーにも載せていますが、それ以外の日程でも調整は可能です。

では、皮膚トラブルと腸の繋がりについてでした。

いつもお読みくださりありがとうございます💗