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消化器をサポートするフードについて②

こんにちは。東京都町田市のトリマー兼犬猫ごはん講座講師の橋本なみです。

前回は、フードがどのように消化されていくのか、なぜフードは消化が悪いのか、ということをお話ししました。

今回は続きをお話ししていきます。消化をサポートするフードは他のフードと何が違うのでしょうか?前回お話しした消化に悪いはずのフードがなぜ消化器をサポートするごはんとして広く使われているのでしょうか?

最後に、なぜ私がこのような題材でお話をしたかといういっちばん大切なことをお話しします。

ではでは・・、消化器をサポートするフードは作る会社によって内容は変わってきますがなぜ消化に良いとされるのか・・

1つ目は脂肪分の含有量を減らすことにより、軟便や下痢を解消する、という目的があります。脂肪分は犬や猫にとって非常に大切なエネルギー源となります。私たち人間よりも、犬や猫は脂肪を必要とします。ですが、何らかの原因で脂肪をうまく消化吸収したり代謝することができなくなることで、フードの脂肪分に反応してお腹が緩くなる犬や猫がいます。

では何らかの原因って何でしょうか?それは例えば、脂肪を分解する消化能力が落ちているため必要とされる量の脂肪分を摂ると胃腸の負担になり消化できず軟便になってしまったり、フードに使われている脂肪分(油脂)の質がよくなくて体に合わなかったり、腸内環境が悪いことで消化吸収能力が落ちているなど様々な原因が考えられます。

二つ目は、タンパク質をあらかじめ分解した状態でフードに入れることで、消化がしやすくなる場合もあります。フードに使われているタンパク質は肉や豆類が多く使われます。そういった肉類、豆類を加水分解することで分子を小さくした状態のタンパク質にしてフードに入れることで、タンパク質の消化がうまくできない子も既に分解されているので消化をする負担がないというわけですね。加水分解○○タンパクと表示されます。タンパク質がうまく消化吸収できないその原因は、脂肪分の場合と同じ原因が考えられます☺

三つ目は、食物繊維の量を少し増やすことでうんちを固めるようにしてあるのです。食物繊維はうんちを固めて出す作用があります。軟便の子にとってはこの作用によりうんちがちゃんと固まって出ることがあるのです。

大きくはこのように、

①脂肪分を減らす

②タンパク質をあらかじめ分解して入れる

③食物繊維を増やす

ことで、軟便を解消したり消化能力の低下を消化しやすいものにしてカバーするという感じです。あとはアレルギーの出にくいお米を多く配合したり、プレバイオティクスなど腸内細菌に働きかけるものを配合されているものもあります。

消化器をサポートするフードが他のフードとどう違うのか、何となくお分かりいただけましたね☺

ではまたここから私の思うことをお話ししていきたいと思います。いつものパターンです(笑)

消化がうまくできない子にとっては、消化をサポートしてあげることはとても大切です。しかし、脂肪分・タンパク質・食物繊維の調整などは、あくまでも消化能力が落ちている子への対処的な方法なのです。対処的な方法とは、つまり、消化が落ちている・腸内環境が悪くなる原因への根本的な解決にはなっていないということです。

そもそもなぜ消化能力が落ちているのでしょうか?なぜ腸内環境が悪くなっているのでしょうか?そこを考えてあげないことには、消化能力が落ちたり腸内環境が悪くなる原因が継続されたままですね。火種は残っている状態です。

消化能力が落ちる原因は消化の良くないフードを頑張って消化し続けてきたことによるエネルギー切れであったり、消化酵素をしっかり作って働かすことができない体内環境であったり、腸内環境の乱れであったり、老化であったりと様々です。

老化による消化能力の低下の場合は消化酵素を足してあげるというのは一つの方法です。しかし、元々消化の悪いフードを食べてきたことによるエネルギー切れや消化酵素が働けないなどの理由である場合、根本的に食べているものを見直してあげなくてはいけません。本来、犬も猫もできるだけ自然な状態の(加工度の低い)お肉の消化を得意としています。だから私は手作りごはんをお伝えしているのですが、フード自体が消化にけして良いものではないことを知っていただきたいと思っています。

腸内環境が悪くなる原因は様々です。少し前の「ダイエット用フードで痩せないのはなぜ?」に書いているのでぜひ参考になさってください。

腸内環境の改善も根本的に食べるものを見直すことが必要な場合もありますし、乱れきった腸内細菌バランスを整えるためにバイオジェニックスやシンバイオティクスなどの、補助食品を使ってあげることが有用な場合も多いと思います。

まずは、消化器をサポートするフードを使うようになった背景、そこに考えられる要因を探ってあげることが、根本から消化能力を上げる解決の糸口になるかと思います。

手作りごはん講座でもそのようなお悩みを持つ飼い主様もいらっしゃいます。講座では、できるだけ根本原因を探ってそこにアプローチする方法をご提案しています。

消化器をサポートするフードに着目してお話ししましたが、どんな療法食も考え方は同じなのです。原因を見つけることは難しくても、色々な可能性を知っておくことで、対処的なアプローチだけでなく、また別の角度からのアプローチを考えられるきっかけになると思います。それを提供するための発信でもあるのです☺

そして、手作りごはんは根本から体質を改善する方法の一つでもあります。食材の栄養をできるだけ壊すことない調理によって不必要に消化に負担がかからず、食材が持つ栄養を最大限に摂ることのできるごはんでもあります。

対処的な方法もその時は必要な場合もありますが、継続して続けるというより、根本から不調を改善してあげることを最優先に犬猫さんの健康を考えてあげることをぜひ大切にしてください☺

手作り犬ごはん講座日程(全二回)

前半講座 10/30(土)13時~16時半

後半講座 11/10(水)13時~16時半、11/13(土)13時~16時半

手作り猫ごはん講座(全二回)

前半講座

10/25(月)12時半~16時

後半講座

11/18(木)12時半~16時、11/22(月)12時半~16時、11/27(土)13時~16時半

今日もお読みくださりありがとうございました💗